あひる商会トーク第3弾! 小松義夫×田中真知「曲がったことが大好き!」

秋のあひる商会トーク第3弾は、旅する写真家・小松義夫さんとのトーク「曲がったことが大好き!」です(11月18日(日)18時〜20時、神田・楽道庵)。

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小松さんは、まちがいなく世界でもっともたくさんの家、といっても建築家がつくった家ではなく、その土地の自然や生活の中から生まれたユニークな住まいを100ヵ国以上にわたって撮影してきた世界の第一人者。その写真を見ていると、鳥や動物がまわりの環境から材料を集めて「巣」をつくるように、人もまた家をつくってきたのだということに思い至らされ、「住む」とか「暮らす」という概念が揺さぶられます。現在も年の半分はアフリカから南米、アジア、ヨーロッパをかけまわって撮影をつづけ、いまもネパールの山の中で取材中です。

「曲がったことが大好き!」というテーマは小松さんの発案。自然の中にも家の中にも、もともとまっすぐなものなどなく、曲がったものだらけで、それが心地よさの原点なのではないかということかなと推測します。その語りもまた曲がりくねっていて心地よく、ぜひその雰囲気を多くの人に味わってもらえればと思います。スライド上映もありますので、お楽しみに。くつろいだ雰囲気で、世界のふしぎな家々を巡りながら、秋の夜のひとときをお楽しみください。参加のお申し込みは、facebookの下記イベントページ、またはメール(下記参照)で。


【小松 義夫】(こまつ よしお)
写真家。まちがいなく世界でもっともたくさんの家、それも建築家がつくった家ではなく、その土地の自然や生活の中から生まれた住まいを半世紀近く100ヵ国以上にわたって撮影してきた。現在も年の半分はアフリカから南米、アジア、ヨーロッパをかけまわって撮影をつづけている。著作に『地球生活記』産経児童出版文化賞受賞)『地球人記』(福音館書店)、『ぼくの家は「世界遺産」』(白水社)、『人と出会う場所 世界の市場』(アリス館)など多数。


【日時】 11月18日(日)18時〜20時(17時半開場) 

【場所】 楽道庵(神田 or 淡路町より徒歩5分) 東京都千代田区神田司町 2-16
http://www.n-as.org/rakudoan/map.files/map.htm

【定員】 40名くらい

【参加費】 2000円(懇親会は同じ会場でプラス1500円・食事・飲み物付き・お酒別)

【申込み方法】 (facebook経由とメール経由の2通りあり)
① facebookイベントページ「曲がったことが大好き!」の参加ボタンをクリック。懇親会参加希望者は下記イベントページのメッセージ欄でお知らせください。
https://www.facebook.com/events/739840139702594/

② bozenkun@hotmail.comに「小松さんトーク参加希望」と書いて、お名前と参加人数、懇親会参加の有無をお知らせください。いずれも参加費は当日支払いです。

【注意】会場は靴を脱いであがります。床は板張りで前は座布団、後ろは椅子になります。

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【あひる商会トーク第2弾】 河江肖剰×田中真知 「ひみつのエジプト夜話」

【※ 下記イベントはすでに満席になりました。たくさんのお申し込みありがとうございました。】

お待ちかね、あひる商会トークの第2弾は、「世界ふしぎ発見」やNHKスペシャルなどでおなじみのエジプト考古学者・河江肖剰さんを迎えての夕べ「ひみつのエジプト夜話」です。ピラミッドタウンやピラミッド3Dスキャン・プロジェクトなど、ギザのピラミッド・エリアでの調査研究に携わる河江さんですが、わたしにとってはカイロ時代からの古い友人でもあり、今回のイベントには個人的にも感慨深いものがあります。


内外で数々の講演やレクチャーをされたきた河江さんですが、あひる商会トークでは、ほかでは絶対に話さない(話せない)ような話を、くだけた雰囲気の中で存分に話してもらおうと思っています。河江さんご自身、「スライドとか使いません。ピラミッド研究の最前線の話しもしません。たぶん、昔から真知さんとしているような、『世界はマレッシュだ』とか、『河江くんはTシャツ着て、ギター鳴らしとけばいいんだよ』とか、そんな話しになると思います」と述べていますのでお楽しみに。


講演会の後、やや遅れたお誕生日会もかねた懇親会にくわえ、サプライズ発表もあります。お申し込みは下のイベントページから。懇親会の参加希望はメッセージ欄、あるいはメールで。早々に満席となることが予想されるので、お申し込みはお早めに。(´Θ`)ノ


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【日時】 10月6日(土)18時〜20時(17時半開場) 
 懇親会はひきつづき同開場で22時くらいまで。
【場所】 楽道庵(神田 or 淡路町より徒歩5分) 東京都千代田区神田司町 2-16
http://www.n-as.org/rakudoan/map.files/map.htm
【申込み方法】 満席につき締め切りました。

【河江肖剰】(かわえ・ゆきのり)
エジプト考古学者。1972年生れ。1992年から2008年までカイロ在住。カイロ・アメリカン大学エジプト学科卒業。名古屋大学で歴史学博士号取得。ピラミッド研究の第一人者マーク・レーナー博士のチームでギザの発掘調査に10年以上に亘って従事。ピラミッドの構造を調査するオープン・イノベーション・プロジェクト Giza 3D Surveyを推進中。2016年ナショナル・ジオグラフィック協会のエマージング・エクスプローラーに選出される。 著書に『ピラミッド: 最新科学で古代遺跡の謎を解く』 (新潮社)、『河江肖剰の最新ピラミッド入門』 (ナショナル ジオグラフィック) など。現在、三大ピラミッドの3Dデータ解析のためのクラウドファンディングを実施中(https://readyfor.jp/projects/giza3dsurvey)

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シャルギー(東洋人) イラン制作による井筒俊彦氏の生涯のドキュメンタリー

米国によるイラン制裁が再発動された昨日、東京イラン映画祭で、東洋哲学者、イスラム学者、井筒俊彦氏の生涯を追ったイラン制作のドキュメンタリー「シャルギー」を見た。井筒氏と親交があったり影響を受けたりした日本、イラン、欧米の数多くの学者へのインタビューをまじえたドキュメンタリーなのだが、よくこれだけ細かく濃密に取材したものだ。取りあげられているエピソードは井筒氏の著作や、作品にも登場する若松英輔さんの本などにも出てくるものが多いが、それでもインタビューと映像をまじえて、これほど質の高い作品になっていることに驚いた。

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各インタビューのカットが短くてつながりがわかりにくいとか、ときどきバックに流れるイラン風の「さくらさくら」のアレンジが仰々しいなど気になる点もあったが、たんに井筒氏を知の巨人として賞賛するのではないつくりになっているのがよかった。黒田嘉郎さんが井筒さんにイランに行けといわれて、「本当は行きたくなかったんだけど、あの方は怒ると怖いから仕方なく行った」と話す一方、イラン人学者の奥さんが「イヅツが怒るのを見たことがない」といっているのもおかしかった。


ときどき「これは今回初めて公開される映像である」という思わせぶりな断り書きがあって出てくるのが、プライベートで撮られたらしい変哲のない8mmフィルムであったりするのもよかった。「今回初めて公開される・・」といってイランで井筒氏に支払われていた給料や住居費について記した手紙が大写しになるのもよかった。


井筒氏は、東西の膨大な思想・哲学・宗教をその言語テキストから分析し、とくに東洋哲学相互の比較を行ってきた、しかし、異なる宗教思想の類似性を見出して、そこを手がかりに普遍性につながろうとすると、下手をすると、とてもありきたりなものになりかねない。この映画の中でも日本のお祭りの御神輿と、イランで輿をかついだイスラムの祭礼の映像が相互に映し出されるシーンがあったが、たんなる表面上の類似から両者のつながりを指摘するのは、いわゆるあたりさわりのない「宗教間対話」と変わらず不毛である。


作品中でもだれかが、西洋が「古代ギリシア」といった共通の基盤をまがりなりにも持てたのに対して、東洋はバラバラすぎて、そうした後ろ盾がないと述べていた。それを井筒氏はスーフィズムや唯識の意識論といった個人的・内面的なところに求めた。たしかにそれらは高度に洗練された世界で、哲学的な普遍性はあるかもしれないが、それはあくまで個人的なものなので、人と人をまとめあげる力にはなりにくい。


井筒氏がイラン革命によって帰国してから発表された著書は、そうした「精神的東洋」をイスラム哲学や神秘主義の内に見出そうとしたおそろしく切れ味のよいものだったけれども、井筒さんの本に書かれていることを期待してイスラム圏に旅すると、ありゃ?と思うことばかりだったりする。考えてみればあたりまえで、井筒氏が関心をもって取りあげていたイブン・アラビーとかスフラワルディーは800年以上も前の、しかも筋金入りの神秘主義者なのだ。


やはり作中で、井筒氏の仕事にとって第二次世界大戦というものが彼が仕事をしていくうえでとても大きかった、というようなことをだれかが述べていた(インタビューのカットが小刻みで覚えていられない)。タタール人のアラビア語の師や、大アジア主義を唱えた大川周明との交流などもあって、その大アジア主義を比較哲学というかたちで実現していくのが井筒氏の仕事だったといえるかもしれない。


でも、一方で、イラン革命は彼にとってどういうものだったのかがわからない。今日にいたるイスラム世界の変動をもたらしたエポックとなった事件のひとつはイラン革命だったと思うのだが、それについて井筒氏がなにを発言したり考えたりしていたか寡聞にして知らない。少なくともそれは個人的・内面的なアプローチだけで語れることではないだろう。作中、日本人の研究者が「もうすこし政治についても語ってほしかった」と述べていたが、政治的なことや、イスラムの法学的なことについて井筒氏はほとんど語っていないのではないだろうか(ひょっとしたらちがうかもしれない)。

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イラン映画祭、8/9まで。なんと無料! シャルギーは8/9の午前中にも上映されます。


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中田考×田中真知トークイベント「みんなちがって みんなダメ」のお知らせ

あひる商会より対談イベントのお知らせ。7月22日(日)に、あひるトーク・シリーズの第一弾としてイスラーム法学者の中田考さんをお招きします!

※ 下記イベントはすでに満席になりました。たくさんのお申し込みありがとうございました。

みんなちがって、みんなダメ!
 中田考(イスラーム法学者)×田中真知(あひる商会CEO)

(2018年7月21日発売予定の中田考氏の新刊『みんなちがって みんなダメ』(KKベストセラーズ)の刊行記念トーク。本の即売も予定)

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【日時】 7月22日(日)18時〜20時(17時半開場) 
 懇親会はひきつづき同開場で22時くらいまで。奇しくもこの日は中田さんの誕生日なのでお誕生会もかねて(´Θ`)ノ祝
【場所】 楽道庵(神田 or 淡路町より徒歩5分) 東京都千代田区神田司町 2-16 (地図はこちら

【定員】 40名
【参加費】 2000円(懇親会参加希望者はプラス1500円で食事付き・飲み物別)
【申込み方法】 満席につき受け付け終了
【注意】会場は板張りなので基本的に座布団ですが、椅子も10数脚あります。

新刊『みんなちがって みんなダメ』(KKベストセラーズ)は中田さんが初めて語り下ろした人生論。インタビューと構成は『私はなぜイスラーム教徒になったのか』(太田出版)につづいて、あひる商会CEOが担当しました。以下、出版社コメント。「いまのワタシは最高に不幸! そんな悩みを持って生きる20代?40代の考え方を一刀両断!価値観を180度変えさせる「人間らしく生きる生き方の極意」を強烈に指南。イスラム法学者の第一人者にして博覧強記の怪人とされる中田考先生の初の人生論」

中田考(なかた・こう)プロフィール
イスラム法学者。1960年生まれ。同志社大学客員教授。一神教学際研究センター客員フェロー。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。カイロ大学大学院哲学科博士課程修了(哲学博士)。山口大学教育学部助教授、同志社大学神学部教授、日本ムスリム協会理事などを歴任。現在、都内要町のイベントバー「エデン」にて若者の人生相談や最新中東事情、さらには萌え系オタク文学などを講義し、20代の学生から迷える中高年層まで絶大なる支持を得ている。近著に『イスラームの論理』、『イスラーム入門』、『帝国の復興と啓蒙の未来』など。


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蔵前仁一さんの『テキトーだって旅に出られる!』

蔵前仁一さんの『テキトーだって旅に出られる!』(産業編集センター)が出た。前著の『あの日、僕は旅に出た』が蔵前さんの30年以上にわたる旅の歴史について語った本であったが、こちらは自分の旅のスタンスと、若い人たちへの旅のすすめについて語った本だ。

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蔵前さんの登場が新鮮だったのは、それまで旅を語るときにありがちだった「旅はかくあらねばならない」といった思い込みから旅を解放してくれたことにあったと思う。「そんなものは本当の旅ではない」とか「これこそ本当の旅だ」的な、旅を枠に押し込めていくような見方から彼はいつも自由だった。


たとえば、それまではよく「インドに行くと人生が変わる」という言い方がされていた。そうした旅の周辺にまつわりついていた先入観や偏見のベールを、彼はその軽やかで、飾らない文体によってひきはがしてくれた。だからこそ多くの人たちが彼の本を読んでインドやアジアやアフリカへと旅に出た。


蔵前さんの本にはイラストがたくさん入っているので、彼の本を読んだことのない人は、ドタバタや失敗談などの熱い旅の話が読めるのではないかと思う人もいるかも知れない。しかし、そうではない。熱いどころか、冷めている。彼は、話を盛ったり、ロマンに浸ったりしない。ある読者が、彼の印象をひとことでいうと「平熱の人」だと書いていたことがある。言い得て妙だ。蔵前さんは熱に浮かされた旅のフリークではなく、好奇心の強い平熱の人なのだ。


旅を枠から解放するような文章を書きつづけてきた蔵前さんだが、この本では、彼自身がどういうところに旅のおもしろさや楽しさがあるかということについて、これまでになくストレートに語っている。「旅は命を賭けるようなものではないが、自分の快適空間からはるか遠くに離れるという意味では一種の冒険なのだ。・・・そして乗り越えた先には必ずおもしろい世界が待っている(はずだ)」


快適空間とはいってみれば予想可能で安心で便利な空間である。そこから離れるとは思いがけないことや予想もつかない想定外に向き合うことだ。それは快適ではないかもしれないが、快適空間の中にいてはけっして味わえない驚きであり、それこそがその人の記憶に残り、世界の見方を形づくっていく。それはガイドブックには書いていない、そのひとだけの経験であり、そういう自分だけのインドやアフリカやアジアに出会うことこそが旅の楽しみなのだと蔵前さんはいいたいのだと思う(たぶん)。


若い人たちがあまり旅行をしなくなったといわれるが、彼はこう書く。「今や海外旅行に出ること自体はまったくむずかしいことではなく、むしろ簡単すぎるぐらいなのだが、そういう時代に若者が海外旅行をしないのは金やヒマがないというよりも興味がないということだろう。そういう人を無理に海外旅行をさせる必要はないと僕は思うけれど金とヒマがなんとかなり、行く気がある場合は、行かないのはかなりもったいない」


そう、もったいない。アタマのやわらかい若いときこそ旅をしてほしいとおもう。なぜなら慣れ親しんだ世界の外に出て、初めて自分の中にある差別意識や偏見や先入観に気づけるからだ。快適空間の中にいると、そうしたものに出会わずにすむから、自分の中の差別意識に気づかないまま、自分は「いいひと」だと思い込んでしまいがちだ。


快適空間の外に飛び出して初めて「自分」が見えてくるものなのだ。現代は快適空間が(バーチャルなものもふくめて)どんどん拡大している時代だ。それでも旅をすれば、いくらでも快適でないことが起きる。わざわざお金を出して快適でないことなどしたくない、というかもしれないが、ふしぎなことに、旅では快適でないことがとても楽しかったりするのだ。それがどういうことか、この本を読めばわかる。


私事ですが、じつはわたしもいま似たようなテーマで旅について本を書いています。遅れているのですが、タコのせパワーでがんばって秋には出せるようになんとかするつもりです。。<(;˘⊖˘)>


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