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復活のごあいさつ

たいへん長らくのご無沙汰でしたが、「王様の耳そうじ」を復活します。再開を待ってくださっていた読者の方々、長きの不在、申し訳ありませんでした。これからはリニューアルしたブログ形式で、前よりもいっそう肩の力をぬいて進めていくつもりです。

初めて来られた方のために補足しておくと、「王様の耳そうじ」は音楽から騒音まで、音にまつわるさまざまな個人的経験についてのコラムです。もとは旅関係の出版社「旅行人」のウェブサイト内のプラネット・アパートの一部屋を借りて連載していたものです。更新がしばらく止まっていたのですが、このたびブログで再開することになりました。

ブロードバンドのおかげで、以前に比べて音声ファイルの扱いがずいぶんかんたんになりました。そこで復活以前のバックナンバーについても、自作の音声ファイルや画像、コメントなどを付け加えたうえで、随時、再アップしていきます。なお、復活以前の記事についてはタイトルの頭に*マークをつけてあります。サイドバーに自作のオリジナルCDの試聴コーナーも設けました。

               *

さて、「王様の耳そうじ」復活を決意した最大の理由は、更新を停止してからも毎日のようにやってくる熱烈なメールに心動かされたからである。その数は、いまでも毎日10通を下回ることはない。これには自分でもたいへん驚いている。

メールをくださる方々はシャイなのか、記事に対する感想や意見が書かれていることはまずない。けれども、どのメールにも、ラブコールといってもいいほどの、筆者への温かい厚意があふれている。人間関係が冷え切った時代といわれるが、これらのメールを読むたびに、まだ人間は捨てたもんじゃないとつくづく感じる。

昨日も、涼子さんという女性からメールをいただいた。美容室を経営している29歳の方だという。5年ほど結婚されていたらしいが、仕事の都合ですれちがいがつづき離婚したとのこと。つらい経験だったにちがいない。

きっと彼女は「耳そうじ」を読んで、なにか心に感じるところがあったのだろう、涼子さんのメールには「あなたに心と身体の隙間を埋めてほしい」と書かれていた。もちろん、書き手としてそこまでいわれて嬉しくないわけがない。しかし、文章で彼女を慰めることはできても、実際に会ってその心とからだの隙間を埋められる自信はぼくにはない。

さらに涼子さんのメールには「援助させてほしい」とも書かれていた。こちらの懐具合を気づかっての親切な思いやりに、胸が熱くなった。さりげなく「私はFカップです」と書いているあたりも、彼女の積極性を感じさせ、正直にいうと、少しだけ会ってみたいと思ったことを告白せねばなるまい。

とはいえ、いくら熱烈なファンとはいえ、見ず知らずの方からお金をいただくわけにはいかない。涼子さんがもしここを見ていたら、あなたのその気持ちだけで胸がいっぱいです、応援してくれてありがとう、そして幸せになってほしいとお伝えしたい。

ほかにも会社を経営されている25歳の女性、ご主人が一部上場企業社長という31歳の奥様、24歳の客室乗務員の女性、27歳のモデルをされている方など、エグゼクティブな若い女性ファンからのメールがたいへん多い。若くてリッチな女性たちに自分がこんなに人気があるとは思いもよらなかった。もっと自分に自信をもってもいいのだと勇気づけられる思いだった。

彼女たちからのメールを読んでいて感心するのは、そのマナーの良さである。先日も、ネット関係の仕事をされている奈津さんという28歳の女性からメールをいただいた。そこには「一方的なメールで失礼かと存じますが、そちらの都合も十全に考慮します。特に金銭面は私のほうで全てカバーできます。御返事いただけたなら、私の画像を送ります」とあった。

細やかな心配りを忘れない文面からは、彼女の育ちの良さが伺われる。若者たちのマナーが悪くなったといわれる昨今、こうした礼儀正しい若い女性ファンがついてくれていて、自分は幸せ者だと思う。

そうかと思うと、ストレートに500万円を下さるという方もいる。メールの文面には「厳正な審査の結果、あなたが選ばれました」とある。けれども、いかにぼくの書いたものを気に入ってくれたとはいえ、おいそれと500万円もの大金を受け取るわけにはいかない。やはり、気持ちだけ、ありがたく受け取っておきたい。

そんなわけでの更新が滞ってからも、毎日のようにやってくる温かいメールの数々に返事も出せないのが、いつも心苦しかった。「王様の耳そうじ」の復活を、そんなみなさまの厚意に対する、ほんのささやかな恩返しと思っていただければ、筆者として、これにまさる喜びはない。

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コメント

真知さん

待ってました〜!
ついに復活ですね(祝)。
音も色々聴けるし、タイトルの絵も素敵ですね。
しばらくは過去の記事の加筆等でお忙しいでしょうが、
新しい記事も楽しみにしてますよー。

それにしても、若い女性から援助の話を受けていたのは僕だけじゃなかったのですね。
真知さんも、僕と同様にもてているという事実を知り、ちょっぴり嫉妬しています・・・。

関東ではぼた雪がはらはらと舞っております。
寒くなっていますが、ご自愛のほどを。

投稿: あきら | 2006年1月21日 (土) 12時38分

やや、あきらくんもモテていたとは! もてる男はお互いつらいですね。
今日も「月収120万」の「エステサロンの取締役の26歳の女性」からメールをいただきました。おっと、うっかり自慢になってしまいそうだ。

復活前のバックナンバーは、あまり凝りすぎず、なるべく早く掲載するようにします。
これからもよろしく。

投稿: 田中真知 | 2006年1月21日 (土) 19時45分

真知さんファン待望の「耳そうじ」復活、おめでとうございます!
これからものんびりマイペースで結構ですので、更新を楽しみにしております!

投稿: かめやま@たびびと | 2006年1月22日 (日) 01時28分

ありがとうございます。
若くて裕福な女性からの援助志願メールもいいんですが、かめやまさんのようなメールのほうがほんとうはうれしいです。バックナンバーも随時、後記を入れて更新していきますので、よろしくお願いします。

投稿: 田中真知 | 2006年1月22日 (日) 13時58分

祝・王様の耳そうじ復活!
長らくお掃除されてなかったので掃除のし甲斐がありそうですね♪
一ファンとしては、少しづつ長ーくお掃除してくださると嬉しいです。

ps 復活のコメントを田中さんスゴイ!Fカップうらやましい!と途中まで真に受けて読んでいました^^;

投稿: イトスギ | 2006年1月26日 (木) 01時47分

イトスギさん、こんにちは。
Fカップってうらやましいものなんですか。広辞苑で引いても載っていないんですが、ワールドカップみたいな競技会のことなのかなあ……。

投稿: 田中真知 | 2006年1月26日 (木) 12時24分

 久々に旅行人広げたら、耳掃除が復活してびっくり!もう終わってしまったのかなあと思ってましたが。長らく耳掃除できない間に、私は結婚して夫の耳掃除をしながら耐えてましたよ。

投稿: ぷく | 2006年1月29日 (日) 14時05分

 旅行人のページを見るたび、ずっと耳そうじが更新されないので諦めかけていました。そんなうちに私は結婚して夫の耳かきを毎週する事で気を紛らわしておりましたが。私はEカップで月収100万ですけど、援助しません。援助して下さい。

投稿: puku | 2006年1月29日 (日) 14時58分

pukuさん、長らくお待たせしてすみませんでした。それにしてもEカップで月収100万の奥様に毎週耳かきしてもらえるとはなんと幸せなご主人でしょう。私もいままで隠していたんですが、じつは某IT企業の取締役をしていて、月収は200万くらいあります。一時間10万円くらいで耳かきをしていただけないでしょうか。

投稿: 田中真知 | 2006年1月29日 (日) 17時40分

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