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すごい雷

 
梅雨に入ったせいか、夕方から雷が鳴りはじめた。中途半端に腹を下したみたいに、しばらくは、ごろごろくすぶっているばかりだったが、やがて雨が強まり、稲妻が激しく明滅しはじめたかと思うと、やにわに立て続けの落雷があたりを震わせはじめた。


雷は好きだ。これまでいろんな雷を見たが、雨季の初めのザイール河で見た雷はとくにすごかった。はじまりは森の上にぽつんと浮かぶ、ほんの小さな雲のかけらだった。そのかけらがみるみるうちに黒々とした塊へと育っていく。


風が吹きはじめ、空気が冷えていくうちに、塊は青みを帯びた暗い鉛色に沈み、森の上に重たくかぶさっていく。やがて、その鉛色の内側で小刻みな発光が始まり、塊の中に無数の閃光がほとばしる。引きちぎれるような音が空にこだまし、塊全体が紅く燃えあがり、雨も降り出す。塊の中に溜め込まれたエネルギーは、まもなく飽和状態に達し、地面を揺るがす大音響とともに、光の柱となって真下のジャングルにぶすぶすと打ち込まれていくのだ。


先日、知人から5月の初めにチリで起きたという活火山噴火時の写真が送られてきた。チリに住む親類が送ってきてくれたものだそうだが、撮影者はわからないとのこと。火山の噴煙の中で暴れまわる稲妻が凄まじい。稲妻に取りまかれた噴煙は、無数の神経網に覆われた剥き出しの心臓のようにも見える。まがまがしき崇高さとでもいおうか、こんな雷を目の前で見てみたい。


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「雑記」カテゴリの記事

コメント

すごい写真ですね。嵐、雷大好き人間の私としては、ぜひ見てみたいですねーこんな稲妻!

投稿: ゴン | 2008年6月12日 (木) 13時11分

>ゴンさま

金属を身につけずにあの雲の中に入ったら、もっとすごい光景が見られるのか、それともやっぱり感電してしまうのか。すこし気になります。

投稿: 田中真知 | 2008年6月12日 (木) 18時10分


小さい頃からカミナリ大好きです。女の子は皆 キャーとか可愛く驚きますが
自分は落雷の瞬間にめちゃめちゃ食いついていました。
ただ暗雲立ち込める中の雷雨は この世の終わりかも。。。 ((゚Д゚ll))
と妙な不安を覚えます。この世の終わり。。。

投稿: ゆーさん | 2008年7月10日 (木) 13時13分

>ゆーさん
おそい返信でごめんなさい。
今日もすこし腹下したような雷が鳴ってました。
昔は恐かったです。噴火とか溶岩流といったものに本能的な恐怖がありました。それがいつしか、気持ちよさになっていくのでしょうか。

投稿: 田中真知 | 2008年7月18日 (金) 20時14分

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