なつの まひるの ゆめ 前編 (かっぱとあひる 5)
前回のあらすじ
おおきなみずたまりのむこうに「なつ」をさがしにいったあひるさん。けれども、もりには、なかなか「なつ」がやってこない。「なつ」ってどんなものだろう。たのしみにしていたかっぱくんだったが・・・。

あめのひは みどりが よみがえる

はっぱの うえで あまつぶが きらきら ひかってる

つぶつぶの ひとつ ひとつに もりが うつってる

あまつぶの かず だけ もりが できる

あ だれか あまやどり してる

だれだろう

あめは きらい じゃないけど・・・

ずっと あめが ふりつづけて

みずたまりが たくさん できて

それが どんどん おおきくなって

すごく おおきな みずたまりに なったら どうしよう

もりが しずんじゃったら いやだなあ・・・

おや きに あなが あいている

あっ すいこまれる・・・

なにも みえない

・・・・・・

きがつくと みたことも ない ふしぎな ばしょに いた

ここは どこだろう

このみちは どこに つながっているんだろう

かべの ひとに きいても こたえてくれない

なんだか こわいなあ

みんな へんな かっこう しているし・・・

わけ わかんないや・・・

かいぶつが でてきたら いやだなあ

こんなのが でてきたら どうしよう

あっ あれは・・・

「あひるさん!」
「やあ かっぱくん よく きたね」

「ここは いったい どこ?」
「なつのくにへむかう とんねるの なか だよ」
「えっ ここが?」
「そうだよ いま でぐちを さがしていたところさ」

「でぐちは どこなの?」
「かべの えを みれば わかるよ」
「あひるさん わかるの?」
「えで かいてあるから かんたんだよ」

「なんて かいてあるの?」
「こっちに はなやさんが あるってさ」

「これは?」
「このさき へびが でるから めを あけておくようにってさ」
「へびは こわいなあ」

「しんぱい いらないさ ここに へびは つかまえたって かいてあるから」
「よかった・・・」

「ひかりが さしている でぐちは ちかいぞ!」

「ほら そとに でたよ」
「ここが なつのくに なんだね」
「そうさ なつのくにさ」

「ここが なつのくにの みずたまりだよ」
「なつのくににも みずたまりが あるんだね」

「あひるさん これから なつを さがすの?」
「うん でも きょうは もう ひが くれるから それは あしただ」

「すこし ゆうがたの おさんぽを しよう」
「あひるさん これは なに?」
「こまいぬ ってやつさ」

「おおきな いしの はしらだね」
「これは きの かせきだよ ここは まえは もりだったのさ」

「もり?」
「そうだよ あめが ふらないから かせきに なっちゃったんだ」
「あめって だいじ なんだね」

「この ひとは だれ?」
「もりの きょじん さ」
「おおきくて こわいなあ」
「かせきだから だいじょうぶ でも みずを かけないようにね よみがえっちゃうから」

「この きょじん すわってるよ」
「すわったまま かせきに なっちゃったのさ」
「かせきで よかった」

「くらくなってきたから そろそろ やすもう」
「あしたは なつを さがすんだね」

「あ あひるさん おつきさま だよ!」
「やあ ほんとだ」

「あの おつきさまと ぼくの もりで みる おつきさまは おなじ なのかなあ」
「うーん どうかなあ」

おなじ だったら いいな・・・
<後編につづく>
「へんな毒すごい毒」 韓国語版

















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