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2010年7月

世界の聖地FILE

また久しぶりの更新になってしまった。不登校の子どもがたまに学校に来るときも、こんな気分なのだろうか。もう夏です。


で、今回は新刊のお知らせです。以前から興味のあった「聖地」についての本です。

決定版 世界の聖地FILE

見栄えは見たとおりで、つくりも安っぽくて、値段も安くてなんと500円! タイトルどおり、世界のさまざまな聖地といわれる場所を、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカ、オセアニアなどの国別に紹介したもの。


聖地というと、エルサレムやローマ、サンチャゴ・デ・コンポステラなどキリスト教の聖地を思い浮かべる人が多いかもしれないが、ここではインドのヒンドゥーの聖地、イスラム・シーア派の聖地、ゾロアスター教の聖地、東南アジアの仏教の聖地、新興宗教の聖地、中国の道教の聖地、南米のカトリックと民間信仰が混交した聖地など、あまり紹介されたことのないもの含めて200ヵ所以上の聖地をとりあげた。世界各地の聖地をこれほど網羅的に紹介した本は、おそらく日本で初めてではないか。


見かけはベリーチープで価格もベリーチープですが、中身は聖地の由来や歴史、なぜそこが聖地となったのか、たとえばサンチャゴ・デ・コンポステラはイスラム勢力に対抗すべく計画的につくられた聖地であるといった話など、まともな内容です。現代の聖地の変容の例としてパワースポットみたいなものもいくつか取り上げましたが、「この場所に来ればパワーが得られます」みたいなスピリチュアル系の話はなし。
 
 
参考までに前書きと、とりあげた聖地の一覧(ヨーロッパ・中東・アフリカ編、アジア・アメリカ編、日本編)を見られるようにしておく。本文欄外では、それが世界遺産かどうか、聖遺物や奇跡をめぐる伝説があるかどうか、巡礼地かどうか、自然や儀礼、墓所との結びつきなどをアイコンで示したほか、★でお勧め度を示し、癒し度や秘境度などのチャートもつけた。本当は、聖地の社会学や、聖地の現象学といったことにつっこみたかったのだが、そういう本でもないし、それはまたあらためて。


カラーページも入って、写真も200枚以上あって、ガイドブックとしても使えて、260ページもあって、しかも全編書き下ろしで、なんでそれが500円なのですか!と書いた者としてはいいたいことがないわけではないのだが、ハードカバーにしてデザインもきれいにして写真も充実させて2800円くらいにしたら、やはり売れないのだろうな。でも、そのくらいの価値はあると思うので、ぜひこの機会にお求めください。たった500円ですよ。はぁ〜。。。


ジュンク堂などの大きな書店にはあるそうですが、基本的にはコンビニで売っています。『よろめく人妻のなんとか』とか『血も凍る恐怖のなんとか』とか、そーゆー本といっしょに並んで置かれているはず(なのかな?)。
 

Photo
これも日本の聖地(© Machi Tanaka)


 

ドイツの思想家ルドルフ・シュタイナーは、自分の本がキヨスクで売られるようになればいいと生前語っていたそうだが、本当にそんな時代になってしまったな。


では、また。なるべくはやく更新します。


 

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