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2010年9月

かっぱくんの なつやすみ にっき 4

(前回までの あらすじ)

道にまよって大都会へたどりついたあひるさんとかっぱくん。たくさんの化石のひとと会って、ちょっとぞくぞくしてしまったかっぱくんだった。それから、かっぱくんには、なんだか気になることがでてきた・・・



8がつ□にち

てんごくは どこ?


 
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「あひるさん てんごくって どんなとこ?」


「かっぱくん きゅうに どうしたんだい」


「うーん なんとなく」


「だいとかいに つかれたんだね」


 
 

 
 

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「よし てんごくへ いってみよう」
 

「ええ? いけるのー!?」


「みちを まちがえなきゃ かんたんさ」


 
 
 

 

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「この みちで いいの?」
 

「うーん ちょっと ちがうな」

 
 

 
 

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「あ みつけたぞ」

 
「この みち なの?」

  
 
 
 
 


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「これが てんごくへの いりぐちさ」


「あかい とんねるだ」


 
 

 
 
 

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「うらに なんか かいてある」


「おきょうが かいてあるのさ」


「おきょう?」


「かみさまの なまえ のような ものさ」


 
 
 

 
 
 
 
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どこまで つづいているんだろう・・・

 
 
 
 

 
 

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めが まわりそうだ


 
 
 
 


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「なんだか くらくら しちゃうよ」


「そんなときは おきょうを おがむと いいよ」

 
 

 
 

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「あ あれは・・・」

 
「てんごくで いそぎの ようじが あるのさ」

 
 
 
 

 
 

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「これは なに?」

 
「まよけの おふださ」

 
「まよけ?」

 
「この おふだが あると わるものが てんごくへ はいれないのさ」


 
 

 
 
 

 
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てんごくって どんなとこだろう・・・


 
 

 
 

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こんなだったら やだな・・・

 
 

 
 


 
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「このあたりで とんねるの そとに でるよ」

 
「えー? まだ さきが あるよ・・・」

 
「かっぱくんの てんごくは とちゅうに あるのさ」

 
「とちゅう なの?」


 
 
 
 

 


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「この ちかくだと おもうんだけどな」

 
「きれいな とこ だね」

 
 
 
 

 
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「あのひとも てんごくを さがしてるの?」

 
「てんごくは すぐそばに あるのに なかなか きづかない ものなのさ」


「ふ~ん」

 
 

 


 
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「やや ついに みつけたぞ!」


「えっ・・・」


 
 
 
 

 

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「ほら! ここが かっぱくんの てんごくさ」


「!・・・」


 


にっき5へ つづく
  
 
 


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かっぱくんの なつやすみ にっき 3

(前回までの あらすじ)

すいか畑であひるさんに出会ったかっぱくん、いっしょに「じょうもんじん」の村をたずね、そのあと森のなかを歩いていたが・・・


8がつ△にち

だいとかいで ぞくぞく


 


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「あひるさん ここは どこ」


「さあ どこだろう」


「みちに まよったの?」


「いきていくのに まよいは つきものさ」

 
 

 
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なんだか さびしい とこだなあ

 

 
 
 

 
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「あ あそこに だれか いる」


「ちょうど よかった みちを きいてみよう」


「じょうもんじん だったら どうしよう・・・」

 

 
 
 


 
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「あ かせきの ひとだ」


「みちに まよって かせきに なっちゃったんだね」


 
 
 

 
 

 
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「あの おはな みたいなのは なに?」


「あれは せんぷうきさ」


「せんぷうき?」

 
「あつい なつを すずしく してくれるのさ」


 
 

 
 

 

 
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「ここにも いっぱい あるよ」


「このあたりは ぶんめいが すすんでるのさ」


「すすんでる?」


「ちかくに だいとかいが あるんだよ」


 
 
 
 
 

 
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「なんか かいてあるよ」


「だいとかいへの みちしるべさ」


 
 
 
 

 

 
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「だいとかいには なにが あるのかな」


「あひるや ひとが いっぱい いるのさ」


「かっぱも いるかな・・・」

 
 
 
 


 
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「どうやら だいとかいに ついた みたいだ」


「かせきの ひとたちが いる・・・」


 
 
 
 
 
 


 
 

 

 
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「うひゃー!」


 
 
 
 


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「かせきの ひと だらけだよ!」


「みちに まよって ながれついたのさ」


「ながれついたの?」


「それが だいとかいって やつさ」


 
 

 

 
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「みんな なに してるの?」 


「みちを さがして いるのさ」


 
 

 
 
 

 
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「どんな みち?」


「それは さがして みないと わからないさ」

 
 
 


 
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「なんだか ぼく せなかが ぞくぞく してきたよ」


「せんぷうきの せいだよ」


「そうかなあ・・・」


 
 


4へつづく

 
 
 

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かっぱくんの なつやすみ にっき 2

8月×にち 


じょうもんじん

 


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すいかが おおきくなった(?)のを みたあと あひるさんが だれかの いえへ つれていってくれた





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「ここは だれの いえ?」


「ここは じょうもんじんの いえさ」


「じょうもんじん?」

 
 
 



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「じょうもんじん いないね」


「どっかに でかけて るすなんだよ」

 


 
 
 


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「この とげとげの たまは なに」

 
「うに だよ」

 
「うに?」

 
「そう じょうもんじんは これを かみくだいて たべるのさ」

 
「じょうもんじんって・・・」


 
 
 


 

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「これが じょうもんじんさ あのくちで うにを かみくだくのさ」

 
「ぼく どきどき しちゃうよ」

 
「だいじょうぶ これは かせきだからね」

 
「かせきで よかった」


 
 
 
 

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「あれは なに?」


「あれで じょうもんじんが うにを たたきわるのさ」


「・・・・」


 
 
 

 
 
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「これは なに?」


「じょうもんじんが ここで おまつりを するのさ」

 
 
 
 

 
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「おまつり?」

 
「そうさ ぴーひゃらら しながら うにを ばりばり かみくだくのさ」

 
「ぴーひゃらら?」

 
「じょうもんじんの おまじないさ」


 
 

 
 
 

 
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「おまつりのあとは たのしい えんかいが はじまるのさ」

 
「えんかい・・・」

 
 
 
 

 
 
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「そろそろ じょうもんじんが かえってくるはずだよ」


「・・・ぼく じょうもんじんに あわなくて いい」


 
 

にっき3に つづく

 
 


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かっぱくんの なつやすみ にっき 1

涼しくなってしまいましたが、かっぱくんのなつやすみの日記を何回かにわけてのせることにします。ほぼ毎日、更新の予定です(←ほんとうか?)。


 

8がつ○にち
 
 
すいかの はなし

 
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おさんぽ していたら あひるさんに あった・・・
 

 
 
 
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「やあ かっぱくん こんにちは」


「あひるさん なにしてるの?」

 


 

 
 
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「すいかが おおきくなるのを みていたんだよ」

 
「おおきくなるのって わかるの?」

 
「じっと みていると わかるよ」


「ふーん」

 
 
 

 
 
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そこで あひるさんと じっと すいかを みていた・・・


 
 

 
 

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「・・・・!」

 
「・・・・?」

 

 

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「ほら おおきくなったよ」

 
「ええっ??・・・」


 
 
 


にっきの2へつづく

 

 
※ かっぱくんとあひるさんは、いちおうシリーズになっています。


2 はるを さがしに

3 おはなみ

4 あまやどり

5 なつの まひるの ゆめ(前編)

6 なつの まひるの ゆめ(後編)

7 あひるさんの ゆめ
 
 

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千葉市美術館の田中一村展

9月に入って少し涼しくなってきた。前川健一さんもブログを始めて規則正しく毎週、更新している。始めるにあたって前川さんが「真知さんよりすばやく更新します」と某編集長に宣言したところ、編集長は「あんな人と比べちゃいけない」と答えたらしい。う〜む、返す言葉もないな。いまに見ていなさい。


さて先日、千葉市美術館に田中一村展を見に行った。田中一村は50を過ぎてから奄美大島に渡って、南国の風景を独特の構図と色彩で描いた画家。数年前、DHCの広告(!)で初めてその存在を知ってから、ずっと気になっていた画家だったが、奄美に移住する前は、千葉で暮らしていたそうだ。

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広角レンズで思い切り寄ったように、椰子やソテツの葉のシルエットが前面を大きく覆う。その向こうに南国の空や海がのぞいている構図は、一見するとバリの絵画やルソーの絵などを思わせる。でも、この人は幼い頃に中国の絵画や漢詩などを徹底的にたたき込まれていたのですね。若い頃の作品は掛け軸やふすま絵などが中心なのだが、しみついた伝統的な型をこわそうと試行錯誤した末に、晩年のあの様式にたどりついたのがよくわかった。


会場にあった年譜によると、一村は、50歳で奄美に渡ったあと、「5年働いて3年描いて、2年働いて個展の費用を稼ぐ」という10年計画を立て、島の紬工場で染色工として働いたという。でも、結局、個展を開く費用は稼げず、69歳で亡くなるまで、一度も作品発表の機会はなかったというのだが、個展を開くって、1950年代とはいえ、そんなに金のかかるものだったのだろうか。


この人は画壇とは無縁だったけど、それなりにファンがいたらしく、お医者さんの自宅のふすま絵とか、けっこう個人の要請で作品を制作している。でも、そういう人たちは、彼のために個展を開いてあげようとか考えなかったのか。会場には、4面のふすま絵も展示されていたが、これ描いて一村さんは、どのくらいギャラをもらったのだろうか。


それとも原稿料などと同じで、金額の話などせずに引き受けてしまって、あとになって宴会かなんかに招かれて「まあまあ、ご苦労さんでした。今日は遠慮なくじゃんじゃんやってください」とかいわれ、なんとなくそれでうやむやにされてしまったとか、そんなのだったとしたら人ごとに思えない。彼の絵は大きめのものが多く、絵の具の消費量だってばかにはならないはずだ。あのふすま絵だって、絵の具代とか交通費とか諸経費は別で請求できたのだろうか。


同じく年譜によると、一村は、奄美からいちど千葉に戻って、昔からの知人(顧客?)のために作品を披露したというが、そのときに本当に彼の作品が好きで、友人だというのなら、みんなでお金出し合って個展くらい開いてあげないのかよ、とも思う。でかいふすま絵を注文するような顧客がいるくらいなのだから、お金だってあるだろうに。すると、奥さんが、いや、ひょっとしたら、彼が無名なのをいいことに死ぬのを待ってから値をつり上げようとしたのではないかという。おお、そこまでは考えなかった。


奄美時代の晩年の作品では、墨色に塗られた椰子の葉のシルエットが画面を大きく占めているものが多いが、奥さんにいわせると、これはかなり絵の具の倹約になったはずだという。つまり、一村独特の画風は省コスト化の努力とあいまって生み出されたものではないかというのだ。それは眉唾だけれど、50歳過ぎてから染色工になって体をこわしながら働いて、一方でこれだけの質の高い作品を描いていて、いちども生前、望んでいた個展が開けなかったというのは理不尽だなあ。


個人的には奄美時代のものをべつにすると、「秋色」と題された色づいた葉をモチーフとした作品がよかった。千葉市美術館で9/26まで。


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