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今回の選挙はアメリカにとって、もっとも民主主義的で希望に満ちた選挙 !?

前のエントリーで紹介した『ドナルド・トランプ 黒の説得術』(東京堂出版)を書いたカイロ時代からの友人アサカワ君こと浅川芳裕さんが、fbのコメント欄で、別のある方のコメントに応えて「今回の大統領選はアメリカ、世界にとってもっとも希望に満ちた選挙だとみている」と書いていた。「超少数派の意見」と断りをつけてはいたが、その見方がとても面白かったので、本人の許可を得て、「今回の選挙はアメリカにとって、もっとも民主主義的で希望に満ちた選挙である」と題して転載します。


さらに、その後、私信として送られてきたトランプ現象についてのアサカワ君の解説も、とてもおもしろかった。きちんとまとめて記事か本にしてほしいが、自分のサイトもまだできていないようなので、「オバマ革命の継続か、阻止かの闘い」と題してあひる商会特約で特別公開! 


かんたんにいうと、今回トランプに投票する層の中心は「トランプに感情を揺さぶれた無学な層ではなく、あるポリシーをもったミドル、アッパーミドル層以上の地方の個人事業主や中小企業経営者、農家層」「彼らはアメリカの土着文化である保守・自由主義(俺のメシは俺がかせぎ、俺の家族は俺が守り、子供は俺が教育し、近くで困っていた人がいたら俺が守る・・・)の独立自尊を旨として、基本的に「あらゆる党派に属したくない、独立孤高の人たちだった」。しかし、オバマ革命によって、その生活の基盤を危機にさらされ、「やむなくトランプに消極的に投票することで、オバマ革命の継続阻止の確率を少しでもあげようとしている」ということ。アーミッシュの話や、かれの専門である農業や農家からの視点が興味深いです。


Img_0453


ーーー
その1
今回の選挙はアメリカにとって、もっとも民主主義的で希望に満ちた選挙である (浅川芳裕)


・・・じつは私はまったく違う意見で、今回の大統領選はアメリカ、世界にとってもっとも希望に満ちた選挙だとみなしています(超少数派の意見ですが・・・3つ根拠があります)。


というのは、


1)共和党・民主党の予備選の投票数をみると、生まれてはじめて投票した人がいちばん多い選挙であること。オバマのときよりずっと多いです。これは、トランプの言葉と説得術によってはじめて、無党派層やサイレントマジョリティに届いたおかげです(なぜ届いたかは、拙著をお読みいただければわかります)。本選でも同様の結果になるでしょう。つまり、アメリカで民主主義が機能しはじめる記念すべき希望に満ちた選挙なのです!


2)しかも、生まれてはじめて投票した層は、地方のミドルクラス、アッパーミドル層がメインです。アメリカの地域社会、経済を支える主要な納税層でもあります。さらにいえば、その層のなかでも中年から高齢者層が多い。逆にいえば、彼らの声がこれまで政治に反映されていなかったのです。つまり、今回、その声がワシントンDCに届き、政治が有権者目線に変わるきっかけになる希望に満ちた選挙なのです!(その層は、メディアでは現状に不満をもつホワイト・プアなどと表現されていますが、投票者調査を厳密にみていくと、まったく的外れです)


3)そして、大統領選の二人の候補者について、表も裏もほぼすべてが明らかになる記念すべき選挙です! アメリカの民主主義とは、私の定義では、4年に一度、2つの欠陥商品からどちらを買うか強制的に決めなければならないショッピングのようなものです。その欠陥商品が決める政策が、国民所得の3割(税金)を方向付けるほどの重みをもっています。商品の欠陥性について、今回の大統領選ほど、さまざまな角度から評価、検討された選挙はありません。中傷合戦とよく評されますが、これも的違いです。政治家の欠陥についての評価基準が定まる過程にある、民主主義にとって希望に満ちた選挙です!


民間ビジネスなら商品・サービスの事前評価は当然のことですが、ようやく「政治ビジネス=所得の3割を決める」において、購入を決める前に一般国民が吟味できる状況ができたきた記念すべき選挙なのです。


これは、ソーシャルメディアの発達もありますが、ウィキリークスが果たした役割が大きいです。主要メディアが片方の候補者を一方的に応援する言論状況=ビジネスでいえばマーケット独占状態に対して、機密暴露サイトウィキリークスが市場参入したわけです。そのおかげで、繰り返しになりますが、商品の欠陥性について、政治家のイメージではなく、商品の製造プロセス(たとえば政治家のメールのやりとり)まで透明化が実現しつつあるわけです。


>それぞれ自分達が支持する民主党、共和党の候補を応援していた私の友人たちも今年は冷めてました。

 

おそらくアメリカ全体でみれば、アッパー層のいわゆるエリートの方々で、もともと支持政党が明確で、投票率も高い層です。現地取材してみて、今回の選挙でいちばん混乱、当惑、もっといえば絶望していたのはこの層のみなさん。


彼らはもちろん良識的な方々で自分では意識できていませんが、これまでの選挙という政治ビジネスにおいて寡占化の勢力であったのです。別の見方をすれば、これまで政治家はこの層が理解できる言語と政策を訴え、それをメディアが伝え、結果が決めっていたのです。それが今回、トランプの登場によって、この少数派層の理解を超え、これまで伝達を独占していたメディアをもすっ飛ばし、直接もっと広い層(ミドルクラスとアッパーミドル)の心を動かす選挙になっているのです。


つまり、彼らは自分たちが国をリードしてきたと思い込んでいたけれど、じつは少数派であったことにはじめて気づきはじめていて、その状況が今後、永続化することに無意識的に恐怖を感じるか、少なくとも頭が混乱している状況といえるでしょう。


いずれにせよ、世界の民主主義に発展において、アメリカがその先導役であるとすれば、その大統領選において、サイレントマジョリティが自分たちの運命を自分たちが決めるという期待をもって政治参加する今回の選挙が、いかに希望に満ちた(生まれてはじめて投票するのです!)ものか、想像いただけるかとおもいます。


ーーー
その2
オバマ革命の継続か、阻止かの闘い


トランプが勝つと、


アメリカ革命?
アメリカの春?


そのあと


アメリカの嵐、そして分断?
世界で多元文化主義が終焉?


しかし、革命はすでに8年前に起きています。 


言うまでもなく、オバマ革命です。
アメリカの土着文化を守りたい人々がたちあがっている。そのあとの嵐と分断の激しさを象徴的に表出しているのが今回の大統領選挙です。


「過激なオバマ革命信奉者」vs「身の丈にあった生き方をしたい人々」の戦いです。


オバマ革命とは、アメリカ納税者差別的な世界公平主義革命です。正義と公正の名のもと、アメリカ人より外人(不法移民)、アメリカ人のなかでも納税者より税金を払っていない層が多いヒスパニックと黒人、アメリカ国内実業家よりグローバル企業、アメリカの雇用より自然環境保護、アメリカより外国を優遇する革命です。


優遇される対象は当然、オバマ支持者(購入者)です。投票または献金と利益供与の交換が民主主義ビジネスの原則です。その意味で、これまで1000億円以上献金を集めたオバマは民主主義ビジネスの成功者といえます。舛添元都知事のようなチンケな私的流用レベルではありません。


優遇(利益供与)される対象は、具体的に、オバマへの投票率の高い民主党州、低所得投票者層、献金企業、外国政府(系団体)です。プラス、公平実現に向けて仕事が増える公務員労働者組合と、社会の公平を信じるゆとりのある一部のアッパークラス(メディア含む、マスコミ献金の100%近くがオバマ・クリントン献金。見返りに広告料と政府高官)です。


利益供与のすさまじさがオバマ革命です。わずか8年で、生活保護(SNAP)受給者数は5000万人を突破し、公務員数は50万人純増すると同時に、有力献金者から選んだ物見遊山のセレブ大使が激増している。


そうしてアメリカの借金は2倍に膨れ上がる一方、利益供与の肩代わりをしているミドル、アッパーミドル層以上の地方の個人事業主や中小企業経営者、農家層で、その象徴的な悪策がオバマケアです。


その負担料は倍増(保険料の名を借りた大増税)し、生活・事業継続が成り立たなくなっている(一方で、オバマ献金グローバル企業は優遇され株価は高騰し、公務員給与は上昇しているのが現実です)。


「これまで自分たちだけが損をしているよう気がしていた・・・」という情緒的で典型的なトランプ支持層描写がありましたが、事実なのです。


先のコメントでは、読者の感情を揺さぶると同時に、「ポリティカルコレクトネス」を尊重するだろう読者の直接的な反論をあらかじめ封じるために、生まれてはじめて投票する層を美化して、アメリカ歴史上、もっとも希望に満ち溢れた民主選挙と書きましたが、深層はもっと深いところにあります。


表面的にはクリントンvsトランプの戦いにみえていますが、本質は
「オバマ革命の継続・拡大(クリントン)を選ぶか?」「オバマ革命を阻止するか(トランプ)?」の選択選挙なわけです。


生まれてはじめて投票する層の多くは、トランプに感情を揺さぶれた無学な層ではなく、あるポリシーをもっています。


それはアメリカの土着文化である保守・自由主義(俺のメシは俺がかせぎ、俺の家族は俺が守り、子供は俺が教育し、近くで困っていた人がいたら俺が守る・・・)です。独立自尊のアメリカ人です。


(ちなみに、黒人・ヒスパニック・アジア・ムスリム系のトランプ支持者はこの新興独立自尊系とその予備軍です。俺たちを憐れんだふりをして、なにかを恵んでくれるのをもうやめてくれ、と。お前たちがしているのは、俺たちをダシにしているだけだ、と)。


オバマ革命が推し進める社会民主主義・多元文化主義(自分のメシは自分で稼がず、困った人にメシを国が配分し、アメリカ人から収奪した金で外国人を守り・・・をみんなで選挙で決める・・・)など、忌み嫌っているわけです。


もっとわかりやすくいえば、彼らにとってそんな民主主義が気持ち悪いのです。だから、その制度に参加しないのは生き方、価値観として、当然です。投票しないで、多少損しても、文句は言わない。メシが自分で稼げないやつらのママゴト、寝言として放っておいたわけです。ほおっておけば、自分たちのことも放ってくれると思っていた。


彼からしてみれば、価値観に近いとはいえ、共和党も似たり寄ったりのママゴトをしているようにみえる。だから男(女)らしく共和党にも投票しないし、なによりもあらゆる党派に属したくない、独立孤高の人たちなわけです。


しかし、オバマ革命はそんな彼らの土着文化に土足で入ってきた。その象徴が、コモンコア(連邦政府による教育カリキュラム)の強制であり、農場の経営介入、地方労働文化の象徴である炭鉱の相次ぐ強制閉鎖など・・・です。


オバマは2008年の大統領選で、「アメリカを根本的に変容させる」ことを訴えて当選しましたが、まさに変容させることに成功したわけです。


本当は投票したくないけれど、自分たちの生き方を守るために追い込まれているのです。ポリシーに反するけれど、トランプに消極的に投票することで、オバマ革命の継続阻止の確率を少しでもあげられれば・・・


まさに苦渋の選択です。


現地取材でみた苦渋の選択の象徴例が、近代生活を否定するアーミッシュ派(自給自足だから全員農家)の人たちです。かれらはすべてトランプ支持。政府の農場、教育、生活介入=信仰介入を積極的に進めたいわゆる進歩派革命政権のオバマに完全に追い詰められている。


普段は投票しない(宗教上、地上の権威に関与しない)が今回は、クリントンになれば介入強化が4年続くのは耐え難い。そこで、自分たちの自治的な農業・生活・信仰を守るためにやむをえずトランプ投票にむけて運動を展開中なのです。


とくに大票田(選挙人が多い)のペンシルバニア州にアーミッシュ派が多いから、彼らの投票率が高ければ、全体のトランプ勝利の確率が高まる。ほとんどが生まれてはじめて投票だから、トランプ票が純増するわけです(彼らは電話どころか、スマホやパソコンもなく、世論調査など受けないから数値にでてこない)。


数十万人のアーミッシュなど少数派と思われるでしょうが、もっと大きな有権者層アメリカの全農家の立場と同じです。農家から大統領選をみるとマスコミと全く違う世界がみえてきます。


農家のトランプ支持73%、クリントン支持10%(ファームフューチャーズ誌農家世論調査)。別調査(ファームジャーナル誌)でも同様の結果(トランプ74%クリントン9%)。両誌ともアメリカを代表する農業メディア。


最新の農家世論調査「アグリパルス」(200エーカー=80ha以上の農場のみ対象)では、トランプ支持55%、クリントン支持18%。農家女性でもトランプ支持が多数派。(ちなみに、アグリパルスは大統領選2週間前に、毎回、農家の規模別や年代別の詳細投票意向とその理由や背景としての農業経済分析をきっちりだしてくる信頼できる調査。調査内容については、アメリカ開拓、建国時代から独立自尊の農家は共和党支持が大多数派だから、当然の結果。農場経営の自立に対して、政府が介入していく民主党支持農家は、あとからやってきた少数のアジア系・ヒスパニック系・少数の黒人系小規模農家が中心。地域によっては商売的に民主党支持をしておかないと問題が起こるので、消極的支持派も)


そんな彼らをいちばん動かしたは、じつは、自分たちの文化や価値観擁護といった自己利益でさえありません。オバマ=ヒラリー革命の腐敗です。


公平実現の美辞麗句と表裏一体なのが腐敗です。何が公平で、そのためにだれを優遇するか判断する人が、無数の人が参加するマーケットではなく、一部の特権階級が独占的に決められる。そして、その特権階級が固定化する。


新興貴族階級の登場です。その象徴的な存在がクリントン家とクリントン財団であり、アラブ産油国やイランからの貢物が献金トップリストに入っている。その金でクリントンから献金で買収されたサンダースや職を得たFBI関係者(猟官)です。この腐敗の構造を権力で強化していたオバマ自身はつかまりたくないから、当然、クリントンを擁護しています。


オバマ、クリントンに代表される新興貴族は民主党を支持する一般労働者や公務員、新興アッパークラスの人にとって憧れの的、アイドルですから、何があってもアイドルに投票する。(オバマは海外経験と腐敗と美辞麗句の街「シカゴ」で頭角を現した都会型政治家だから、クリントン家のように田舎から苦労して這い上がってきた大根役者とちがって、立ち振る舞い・言葉遣いふくめアイドル維持能力が高い・・・)


ところが、独立自尊の人たちはそんなくだらないアイドルには一瞥もくれない。メシを稼けず、他人の金に寄生してえばっているやつらは唾棄すべき存在であって、一切の関わりをもちたくなかった。


そんな彼らを今回動かしたのは、目にあまる腐敗を彼らの目前にあぶりだした、トランプの説得術のなかでも「誇張法」なわけです。


彼らが表現できなかった感情をトランプが言葉にしてくれたのではなく、放っておいた腐敗を看過できない細部までクローズアップして、トランプがみせてくれたわけです。


みてしまった以上、(遠くにみえていた腐敗が、トランプ話法の遠近等価作業で、近くでの出来事にみえてきた結果)「近所で問題があれば俺が解決するしかない」という彼らの男気・女気を触発したといってもいいでしょう。


近所、台所、子供・・・まで差し迫った、オバマ革命を継続するか? 阻止するか? の選択選挙なのです。


・・・と以上(すべて)、語ってきたようなビジュアル的な構図に位置づけ訴求し(アピール)、価値観を揺さぶり(エンゲージメント)、絶対に選挙に行かなかった独立自尊の人々を家から引きずり出せる(エンパワメント)のは、トランプ以外にいなかっただけです。


トランプが勝利した場合、当然、嵐や分断とみえるような事象をいま以上にメディアが取り上げるでしょうが、土着のアメリカ文化(開拓・独立精神)が再び花開く(Make America Great Again!)ことだけは間違いありません。


日本でも腐敗した武士の時代から、庶民の自主独立を説いた福沢諭吉は、明治維新後、政府の憲兵に長年、監視されていました。困った人がいないと困るのが政府であり、困った人が精神的に自立する自由主義は過激思想なわけです。分断をあおるのは、そのほうが得する人がいるからです・・・明治政府は勲章授与で懐柔しようとしたが、福沢はそれも拒否した。自らメディアになって戦ったわけです。その意味で、トランプの過激にみえるツイッターは、現代アメリカの「学問のすすめ」なのです。

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