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2019年6月

あひるトーク第6弾早川千晶「変わるアフリカ、変わらないアフリカ」はこんなかんじでした

さる6月5日に開催したナイロビから早川千晶さんをお迎えしてのあひるトーク第6弾「変わるアフリカ、変わらないアフリカ」ですが本当にすばらしかった。「スラムはどうやってできるのですか?」というこちらのシンプルな質問をきっかけに、あとは千晶さんの中から泉のように湧きあがってくる凄絶な経験の奔流に、ひたすら圧倒された夜でした。

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スラムの人たちにとって、なによりだいじなのは生きること。あの手この手で生きるための方法や戦略をみつけだす。もともと生活保護もないし、お金がないことは生きていけない理由にならない。だから、あらゆる方法を駆使して、スラムの人たちは生きるための方法をつくりだす。

その生きようとするエネルギーのつよさの一方で、スラムにはあらゆる危険や悪いものがある。自分はまじめにくらしていても、長屋の隣の部屋にははレイプ魔が、その隣は麻薬の売人、その隣は売春婦、その隣は強盗というのが当たり前。

銃はかんたんに手に入るし、レンタルもある。レンタルした銃で夜中に強盗して、昼間はふつうの顔をして生活している人もいる。でも、彼らはそれを知っていても糾弾しない。なぜか? それもまたスラムで互いに生きていくためだから。

つねに生きられなくなる危険と隣り合わせに暮らしながら、どのようにして人はまっすぐ生きられるのか。それは人との比較ではなく、自分と神さまとの約束を守ること。それを人は日々、自分と周りに宣言して生きている。

千晶さんは日本の多くの講演会では、こうした過酷な環境で孤児になったり、虐待されたりしながらも、自分を見失わずに大きくなった子どもたちの話をよくしてきた。でも、その一方で、どうにもならなった子が、どれだけいるかともいった。でも、どうにもならなくてもいい。生きててくれればいい。生きることすらかなわなかった子、殺された子、命を落とした子もまたどれだけいるか、という。

 

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生きるに値する人生とはどういうものかとか、生きる意味とはなにかという問いは、ここでは最初からありえない。スラムの人びとにとって生きていることには感謝しかない。命をここまで使い切ることができるんだという生き方をここの人たちはしている。

そうした極限にちかい状況の中にありながら、彼らは自分がどこから来たのか、自分のルーツはどこなのかということをなによりだいじにする。ひとが亡くなると、どんなに苦労しても、遺体を故郷に運んでそこに埋める。

自分の具体的な経験から語られる数々のエピソードはあまりにも重く、凄絶なのだが、それでもけっして暗くならないのは、彼女がいっしょに活動している人たちにも共通する「生きること」に対する全肯定的な姿勢があるからだろう。

日本にここまで過酷な状況なかなかないが、どんなことをしても生き抜く、でも、自分と神さまとの約束は守る、ということから教えられることはすごくある。

こうして書いても千晶さんの話のもつエネルギーをまるで伝えられなくてもどかしい。またあひる商会でも企画しますが、ぜひ各地で行われる千晶さんのどこかの講演会に参加されてみてください。ホント、すごいですから。。(;´Θ`)ノ

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