なつの まひるの ゆめ 後編 (かっぱとあひる 6)
前回のあらすじ
なぞのトンネルで、あひるさんと再会したかっぱくん。ふたりは、なつのくににたどりつき、いよいよ「なつ」をさがしにでかける。はたして「なつ」は見つかるのだろうか・・・。

「さあ なつを さがしに いこう」
「なんだか わくわく しちゃうな」

「なつの くにって ひろいね」
「それほどでも ないさ」

「あ きょじんの かせきだ」

「なんで ならんで すわってるの」
「おみあいしてたのさ」
「おみあい?」
「きんちょうして かせきに なっちゃったんだよ」
「ふーん」

「ここを たんけん してみよう」
「ここに なつが いるの?」
「それを たしかめに いくのさ」

「しずかだね・・・」

じかんが とまってる みたいだ・・・

なつのくにって ふしぎなとこだな・・・

「かべの えを しらべてみよう」
「あ ぶたの はなだ」
「これは こんせんとの かせきだよ」

「あ あひるさんが いる・・・」
「ああ これは ゆうめいな おはなし なのさ」
「どんな?」
「さんわの あひるの ものがたり というのさ かんどうてきな おはなしだよ」
「どんな おはなし?」

「むかし ここには へんなものが いっぱい すんでいたんだよ」
「へんなもの?」

「こしが まがって あたまから てがでている ひとや・・・」

「へびみたいな うしや・・・」

「そのほか いろんな わけの わからないものが すんでいたんだ」

「そしたら こんな へんな くには いやだ といって おひさまが いなくなっちゃったのさ」
「ふーん」

「そしたら せかいが まっくらに なってしまった」
「それは こまるなあ」

「そこで だれかが おひさまを つれもどそう といいだした」

「さいしょに さるに たのんだんだけど さるは あついから いやだ とことわったんだ」

「つぎに へびに たのんだら ぶつぶつ もんくを いわれたけど ひきうけてくれたのさ」
「へびって いいやつ なんだね」

「へびは おひさまを せなかに のせて つれもどしてきたんだ」
「かたつむり みたいだね」

「そしたら おひさまだと おもっていたのは じつは たまごで そこから さんわの あひるが うまれたのさ」
「・・・!?」

「みんな びっくりして おまつりに なったんだよ」
「おまつり・・・?」

「さんわの あひるは だいにんきに なって みんなに たいせつにされたのさ」
「そう・・・なの?」

「そんなわけで あひるは おひさまの まもりがみに なったのさ おしまい」
「ええ?・・・それで おしまい!?」

「かんどう したかい?」
「う〜ん・・・なんとなく」

「さあ ぐすぐず しちゃいられない なつを さがしにいこう」

「あひるさん あれは なに?」
「あれは やまだよ」

「きが はえてないね」
「やまの かせき だからね」

「てっぺんの いろが ちがうよ」
「ゆきが つもったのさ あれは ゆきの かせきだよ」

「あ なんか いる?」
「あれは やまの いきものさ」
「かせきに ならなくて よかったね」

「あのひとたち なにしてるの?」
「たぶん みいらに なろうと してるんだよ」

「みいら?」
「ひとの かせきのことを みいらって いうんだ」
「ぼく みいらに なりたくないよ」

「あ これは なに?」
「やや これは ひょっとしたら・・・」

「やっぱり そうだ」
「なに?」
「これが なつ だよ」
「ええ!? これが・・・」
「うん でも かせきに なっていたとは しらなかったな・・・」

「かせきに なるまえは こんな だったんだよ」
「かせきで よかった・・・」

「これを もりに つれて いくの?」
「うーん ちょっと おもそうだなあ」

「みずを かけたら よみがえるんだけど」
「よみがえったら こわいよ・・・」

「よし それなら ちいさい なつを さがそう」
「ちいさい なつ?」

「ちいさい なつは どこに いるの?」
「たぶん この ちかくさ」

「なんだか あつくて みいらに なりそうだよ」
「よし ひみつへいきを つかおう」

「これで らくに なったかい」
「うん」
「この ぼうしは わんだらー っていうんだ」
「わんだらー?」

「さっき やまの ひとが そう いって ぷれぜんと してくれたのさ」
「ふーん」
「わんだらーを かぶっていれば みいらに ならないよ」

「ここで すこし やすもう」
「ひかげは すずしいね」

「ちいさい なつは どこに いるんだろう」
「なあに すぐ みつかるさ」

「あひるさん これは なに」
「こがねむしの かせきだよ これが ちいさい なつ なんだよ」
「これが?」

「きみは これを もって もりに かえるんだよ」
「あひるさんは?」
「ぼくは もうすこし なつのくにを たんけんするよ」

「あれが もりへ かえる とんねる だよ」

「じゃあ またね さびしくなったら さんわの あひるの おはなしを おもいだすといいよ」
「あひるさん・・・」

とんねるに はいると くらくらして・・・

まっくらに なった

きがつくと ひかりが さしていた

みどりの いいかおりが した

あ これは・・・

きがつくと それは いつのまにか いきかえって・・・

もりの どこかへ きえていった

みあげると はっぱの すきまから そらが みえた

こんな あおい そら ひさしぶりだ

くもが ひかっている

なつが きたのかな

やがて ひが くれると

もりのうえに ほそい おつきさまが でた

なつのくにで みた おつきさまは まあるかったけど・・・

きっと おなじ おつきさまのような きがする

あひるさん まだ なつのくにに いるのかな

さんわの あひるは あれから どうなったのかな・・・
<おわり>
「へんな毒すごい毒」 韓国語版









































































































































































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