かっぱくんとあひるさん

なつの まひるの ゆめ 後編 (かっぱとあひる 6)

 
前回のあらすじ
 

なぞのトンネルで、あひるさんと再会したかっぱくん。ふたりは、なつのくににたどりつき、いよいよ「なつ」をさがしにでかける。はたして「なつ」は見つかるのだろうか・・・。


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「さあ なつを さがしに いこう」
 

「なんだか わくわく しちゃうな」


 
 
 
 
 

Pict0064

「なつの くにって ひろいね」


「それほどでも ないさ」


 
 
 
 
 

Pict0002

「あ きょじんの かせきだ」

 
 
 
 
 

Pict0003

「なんで ならんで すわってるの」


「おみあいしてたのさ」

 
「おみあい?」


「きんちょうして かせきに なっちゃったんだよ」


「ふーん」

 
 
 
 
 

Pict0080

「ここを たんけん してみよう」


「ここに なつが いるの?」


「それを たしかめに いくのさ」


 
 
 
 
 
 

Pict0092

「しずかだね・・・」


 
 
 
 
 
 

 
Pict0028


じかんが とまってる みたいだ・・・

 
 
 
 
 

 
 
 
Pict0027

 
 
なつのくにって ふしぎなとこだな・・・ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 

Pict0114a

「かべの えを しらべてみよう」


「あ ぶたの はなだ」


「これは こんせんとの かせきだよ」

 
 
 
 
 
 
 

Pict0134

「あ あひるさんが いる・・・」


「ああ これは ゆうめいな おはなし なのさ」


「どんな?」


「さんわの あひるの ものがたり というのさ かんどうてきな おはなしだよ」


「どんな おはなし?」


 
 
 
 
 
 
 

Pict0124


「むかし ここには へんなものが いっぱい すんでいたんだよ」


「へんなもの?」


 
 
 
 
 
 
 

Rimg0132

「こしが まがって あたまから てがでている ひとや・・・」

 
 
 
 
 
 
 

Rimg0151

「へびみたいな うしや・・・」


 
 
 
 
 
 
 

Rimg0168

「そのほか いろんな わけの わからないものが すんでいたんだ」

 
 
 
 
 
 
 


Pict0034


「そしたら こんな へんな くには いやだ といって おひさまが いなくなっちゃったのさ」


「ふーん」


 
 
 
 
 
 
 

Rimg0054

「そしたら せかいが まっくらに なってしまった」


「それは こまるなあ」


 
 
 
 
 
 
 


Rimg0120

「そこで だれかが おひさまを つれもどそう といいだした」


 
 
 
 
 
 
 

Rimg0170

「さいしょに さるに たのんだんだけど さるは あついから いやだ とことわったんだ」


 
 
 
 
 
 
 

Rimg0160

「つぎに へびに たのんだら ぶつぶつ もんくを いわれたけど ひきうけてくれたのさ」


「へびって いいやつ なんだね」

 
 
 
 
 
 
 

Rimg0166

「へびは おひさまを せなかに のせて つれもどしてきたんだ」


「かたつむり みたいだね」

 
 
 
 
 
 
 


Pict0096

「そしたら おひさまだと おもっていたのは じつは たまごで そこから さんわの あひるが うまれたのさ」


「・・・!?」


 
 
 
 
 
 
 


Pict0096a

「みんな びっくりして おまつりに なったんだよ」


「おまつり・・・?」


 
 
 
 
 
 
 


Rimg0006


「さんわの あひるは だいにんきに なって みんなに たいせつにされたのさ」


「そう・・・なの?」

 
 
 
 
 
 


Pict0107

「そんなわけで あひるは おひさまの まもりがみに なったのさ おしまい」


「ええ?・・・それで おしまい!?」

 
 
 
 
 
 
 

Rimg0009

「かんどう したかい?」


「う〜ん・・・なんとなく」

 
 
 
 
 
 
 
Pict0034a


「さあ ぐすぐず しちゃいられない なつを さがしにいこう」

 
 
 
 
 
 

 


Pict0182

「あひるさん あれは なに?」


「あれは やまだよ」

 
 
 
 
 
 
 


Pict0002a


「きが はえてないね」

 
「やまの かせき だからね」

 
 
 
 
 
 
 

Pict0009


「てっぺんの いろが ちがうよ」


「ゆきが つもったのさ あれは ゆきの かせきだよ」

 
 
 
 
 
 
 


Pict0017


「あ なんか いる?」


「あれは やまの いきものさ」


「かせきに ならなくて よかったね」

 
 
 
 
 
 
 

Pict0015

「あのひとたち なにしてるの?」


「たぶん みいらに なろうと してるんだよ」

 
 
 
 
 
 
 


Pict0102

「みいら?」


「ひとの かせきのことを みいらって いうんだ」


「ぼく みいらに なりたくないよ」


 
 
 
 
 
 

Pict0153


「あ これは なに?」


「やや これは ひょっとしたら・・・」


 
 
 
 
 
 
 

Pict0140


「やっぱり そうだ」


「なに?」


「これが なつ だよ」


「ええ!? これが・・・」


「うん でも かせきに なっていたとは しらなかったな・・・」


 
 
 
 
 
 
 


Dinosaur2

「かせきに なるまえは こんな だったんだよ」


「かせきで よかった・・・」


 
 
 
 
 
 
 
 

Pict0134a

「これを もりに つれて いくの?」


「うーん ちょっと おもそうだなあ」

 
 
 
 
 
 
 
 

Pict0165


「みずを かけたら よみがえるんだけど」


「よみがえったら こわいよ・・・」

 
 
 
 
 
 
 


Pict0041

「よし それなら ちいさい なつを さがそう」


「ちいさい なつ?」


 
 
 
 
 
 
 


Pict0137


「ちいさい なつは どこに いるの?」


「たぶん この ちかくさ」


 
 
 
 
 
 
 
 

Pict0047


「なんだか あつくて みいらに なりそうだよ」


「よし ひみつへいきを つかおう」

 
 
 
 
 
 
 


Pict0114

「これで らくに なったかい」


「うん」


「この ぼうしは わんだらー っていうんだ」
 
 
「わんだらー?」


 
 
 
 
 
 
 

 
 
Pict0187


「さっき やまの ひとが そう いって ぷれぜんと してくれたのさ」
 
 
「ふーん」

 
「わんだらーを かぶっていれば みいらに ならないよ」
 
 


  
 
 
 

 
 
 

Pict0100


「ここで すこし やすもう」


「ひかげは すずしいね」


 
 
 
 
 
 
 
 

Pict0086

「ちいさい なつは どこに いるんだろう」


「なあに すぐ みつかるさ」

 
 
 
 
 
 
 
 


Pict0087


「あひるさん これは なに」
 
 
「こがねむしの かせきだよ これが ちいさい なつ なんだよ」
 
 
「これが?」

 


 
 
 
 
 
 
 
 


Pict0054


「きみは これを もって もりに かえるんだよ」


「あひるさんは?」


「ぼくは もうすこし なつのくにを たんけんするよ」

 
 
 
 
 
 
 
 

Pict0059


「あれが もりへ かえる とんねる だよ」


 
 
 
 
 
  

 

Pict0065


「じゃあ またね さびしくなったら さんわの あひるの おはなしを おもいだすといいよ」


「あひるさん・・・」

 
 
 
 
 
 
 
 
 


Rimg00291


とんねるに はいると くらくらして・・・


 
 
 
 
 
 
 
 

Rimg0056

まっくらに なった

 
 
 
 
 


Rimg0001a

きがつくと ひかりが さしていた


 
 
 
 


Rimg0025

みどりの いいかおりが した


 
 
 
 
 
 


Rimg0026


あ これは・・・

 
 
 
 
 

Rimg0046


きがつくと それは いつのまにか いきかえって・・・


 
 
 
 
 
 
 


Rimg0033a


もりの どこかへ きえていった

 
 
 
 
 
 


Rimg0025a

みあげると はっぱの すきまから そらが みえた

 
 
 
 
 
 


Rimg0034

こんな あおい そら ひさしぶりだ

 
 
 
 
 
 
 


Rimg0008


くもが ひかっている


 
 
 
 
 
 


Rimg0043a

なつが きたのかな

 
 
 
 
 
 

Rimg0067


やがて ひが くれると


 
 
 
 
 

Rimg0059


もりのうえに ほそい おつきさまが でた

 
 
 
 
 
 
 


Rimg0045


なつのくにで みた おつきさまは まあるかったけど・・・

 
 
 
 
 


Rimg0135

きっと おなじ おつきさまのような きがする


 
 
 
 
 
 
 

Rimg0003

あひるさん まだ なつのくにに いるのかな

 
 
 
 


Rimg0135b


さんわの あひるは あれから どうなったのかな・・・


 
 
 
 
 

<おわり>


 
 
 
 
 


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なつの まひるの ゆめ 前編 (かっぱとあひる 5)

前回のあらすじ

おおきなみずたまりのむこうに「なつ」をさがしにいったあひるさん。けれども、もりには、なかなか「なつ」がやってこない。「なつ」ってどんなものだろう。たのしみにしていたかっぱくんだったが・・・。


 
Rimg0020_2


あめのひは みどりが よみがえる


 
 
 
 
 
 

Rimg0038

 
はっぱの うえで あまつぶが きらきら ひかってる


 
 
 
 

 
 


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つぶつぶの ひとつ ひとつに もりが うつってる

 
 
 
 
 


 
 

Rimg0015

あまつぶの かず だけ もりが できる

 
 
 
 
 
 
 
 
 


Rimg0044


あ だれか あまやどり してる


 
 
 
 
 

 
 

 
Rimg0046

だれだろう


 
 

 
 

 
 
 
 

Rimg0024


あめは きらい じゃないけど・・・


 
 
 
 
 
 


 

Rimg0062

ずっと あめが ふりつづけて

 
 
 

 
 
 
 
 
 

Rimg0052


みずたまりが たくさん できて


 
 
 
 

 
 
 
Rimg0013

 
 
それが どんどん おおきくなって
 
 
 
 
 

 

 
P1010063_1

 
すごく おおきな みずたまりに なったら どうしよう
 
 
 
 
 

 
 
 

 


Rimg0063

もりが しずんじゃったら いやだなあ・・・


 
 
 
 
 

 
 
 
 
Rimg0023


おや きに あなが あいている


 
 
 
 
 

 
 
 
Rimg0025


あっ すいこまれる・・・

 
 
 
 
 
 
 
 
 
Rimg00291


なにも みえない
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 Rimg0056

 ・・・・・・


 
 
 
 
 
 
 
 


 


Rimg0081


きがつくと みたことも ない ふしぎな ばしょに いた

 
 
 
 
 
 

Rimg0129


ここは どこだろう


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Rimg0101

このみちは どこに つながっているんだろう

 

 
 
 
 
 
 
 
 

 

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かべの ひとに きいても こたえてくれない

 
 
 
 
 
 

 
 
 


Rimg0073

なんだか こわいなあ


 
 
 
 
 
 

Rimg0118


みんな へんな かっこう しているし・・・
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 


 
Rimg0130


わけ わかんないや・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Rimg0095

かいぶつが でてきたら いやだなあ

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 Pict0218


こんなのが でてきたら どうしよう
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

Rimg0088

あっ あれは・・・

 
 
 
 
 
 

 
 
 

Rimg0086


「あひるさん!」

「やあ かっぱくん よく きたね」

 
 
 
 
 


 
 
 

Rimg0048


「ここは いったい どこ?」

「なつのくにへむかう とんねるの なか だよ」

「えっ ここが?」

「そうだよ いま でぐちを さがしていたところさ」


 
 
 
 
 
 
 
 

Rimg0112


「でぐちは どこなの?」

「かべの えを みれば わかるよ」

「あひるさん わかるの?」

「えで かいてあるから かんたんだよ」

 
 
 
 


 
 
 

 

Rimg0035


「なんて かいてあるの?」

「こっちに はなやさんが あるってさ」


 
 
 
 
 
 

 
 
 
Rimg0032


「これは?」

「このさき へびが でるから めを あけておくようにってさ」

「へびは こわいなあ」


 
 
 
 
 
 
 
 
Rimg0021

「しんぱい いらないさ ここに へびは つかまえたって かいてあるから」

「よかった・・・」

 
 
 
 
 

 
 


Rimg0072


「ひかりが さしている でぐちは ちかいぞ!」


 
 
 
 
 

 
 
 

Pict0022


「ほら そとに でたよ」

「ここが なつのくに なんだね」

「そうさ なつのくにさ」


 
 
 
 

 
 
 
 
Pict0002a


「ここが なつのくにの みずたまりだよ」

「なつのくににも みずたまりが あるんだね」


 
 
 
 
 
 
 
 
Pict0010

「あひるさん これから なつを さがすの?」

「うん でも きょうは もう ひが くれるから それは あしただ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Pict0026


 

「すこし ゆうがたの おさんぽを しよう」
 
「あひるさん これは なに?」

「こまいぬ ってやつさ」


 
 
 
 
 
 
 
 
 

Pict0059

「おおきな いしの はしらだね」

「これは きの かせきだよ ここは まえは もりだったのさ」


 
 
 

 
 
 
 
 
Pict0056


「もり?」

「そうだよ あめが ふらないから かせきに なっちゃったんだ」

「あめって だいじ なんだね」
 
 
 
 

 
 
 
 
 
Pict0042


「この ひとは だれ?」

「もりの きょじん さ」

「おおきくて こわいなあ」

「かせきだから だいじょうぶ でも みずを かけないようにね よみがえっちゃうから」

 
 
 


 
 
 
Pict0031


 
 
 
「この きょじん すわってるよ」

「すわったまま かせきに なっちゃったのさ」

「かせきで よかった」
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Rimg0042


「くらくなってきたから そろそろ やすもう」

「あしたは なつを さがすんだね」
 
 

 
 
 
 
 
 

 

Rimg0058

「あ あひるさん おつきさま だよ!」

「やあ ほんとだ」

 
 
 
 
 
 
 
 

Rimg00621


「あの おつきさまと ぼくの もりで みる おつきさまは おなじ なのかなあ」

「うーん どうかなあ」


 
 

 
 
 
 
 

 
Rimg00881


おなじ だったら いいな・・・


 
 
 

 


後編につづく>


 
 
 
 
 
 

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あまやどり (かっぱとあひる  4)



 


Pict0002


きょうも こさめが ふっている


 
 
 
 
Pict0006

でも あまやどりは すきだ


 
 
 
 
 
 

Pict0012

くさが どんどん のびていく


 
 
 
 

 
Pict0037

きのねっこも かさを さしている

 
 

 
 
 


Pict0018


あ あかいみだ

 
 
 
 
 
 

Pict0020


なんのみ だろう

 
 
 
 
 
 
 
Pict0016


あひるさんが いたら おしえてもらえるのにな

 
 
 
 
 
 

Pict0031


あれ これは

 
 
 
 
 

Pict0030


いんでぃあんの はねだ

 
 
 
 
 
 

Pict0024

いんでぃあんも あまやどり しているのかな
 
 
 
  
 
 

Pict0028

 

あ みずたまりだ

 

 
 
 
 
 
 
Pict0026

みずたまりの なかは いろが ついていないんだ

 
 
 
 
 
 

 
Pict0029


 
むかしの せかいを のぞいているみたいだ


 
 
 
 
 
 
 

Pict0042


そういえば このまえ あひるさんが おおきなみずたまりに つれていってくれた

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Rimg0154


そこは とても おおきな みずたまり だった

 

 
 
 
 
Rimg0085


「おおきな みずたまりだね」

 

「それほどでも ないさ」

 
 
 
 
 

Rimg0094

「あの ひとは なに?」


「あれは りょうし だよ」


 
 
 

 
 
Rimg0067_2

「りょうし?」
 


「そう さかなを つかまえているのさ」
 

 
「ふーん」
 
 


 


Rimg0020_3

「この みずたまりのむこうに なつ がいるんだ」


「なつ?」
 

「そう とても あついやつ なんだ」


「ふーん」

 

 
 

Rimg0159_3


 
なつって どんなものだろう


 
 
 
 
 

Rimg0072_2

 

こんなかな・・・


 
 

 
 


 
 
 
 


Pict0215_2

 


こんなんだったら やだな・・・

 
 
 
 


 
Rimg0087
 


「じゃあ ちょっと なつを さがしに いってくるから きみは いいこに しているんだよ」

 

「あひるさん!」


 


 

 

Rimg0160


あひるさん いっちゃった・・・


 
 
 
 
 
 

 

Pict0044

あひるさん いまごろ なつのくにに ついたかな


 

 
 
 

 
Pict0023


なつの くにって どんなところ だろう
 

 
 


Rimg0022_2


こんなとこだったら いいな


 

 


Pict0025


あ すこし ひが さしてきた

 


 
 
 
Rimg0030


なつの くにに いってみたいな


 
 

 
 
 

Pict0051


〈おわり〉 

 
このあと 「なつのまひるのゆめ」につづく
 
 
 
 
 

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おはなみ (かっぱとあひる 3)

Rimg0044


ほんとうだ

 
 
 
 

Pict0040


あひるさんが いってたとおりだ
 
 
 
 

Rimg0066


かれきに はなが さいた

 
 
 
 

Pict0027


こんなに たくさん はなが さいた


 
 
 
 


Rimg0013


きれいだな

 
 
 
 


Pict0078


はるが きたんだな


 
 
 
 

Pict0001_2


はるって いいな

 
 
 
 

Pict0031

はるって いいにおいだな


 
 
 
 


Pict0003

あ あれは……

 
 
 
 

Pict0005


「あひるさん こんにちわ なにしてるの?」
 
 
「やあ ひさしぶり ちょうど ひゃくにんいっしゅを していたところさ」


 
 
 
 


Rimg0034


「ひゃくにんいっしゅ?」
 

「そうさ きみも やってみるかい」


 
 
 
 


Rimg0030


「どう やれば いいの?」

 
「まず すきな ふだを とるんだ」


 
 
 
 

Pict0009

「ああ これは きみの かちだね」

 
「どうして?」
 

「きみの ふだのほうが みやび だからだよ」

 
「みやび?」

 
 
 
 

Pict0006


「こんどは どう?」
 

「これは ぼくがかったよ」

 
「なんで?」
 

「ぼくのほうが わびさび だからだよ」
 

「わびさび?」

 
 
 
 

Pict0012


「ひゃくにんいっしゅって むずかしいな」

 
「はじめは しかたないさ じゃあ おさんぽ をしよう」


 
 

 


Rimg0025


「これは なんていう はななの」

 
「さくらっていうのさ」


 
 
 

Rimg0040


「さくら?」
 

「そう さくらもちの もとさ」
 

「さくらって きれいだね」

 
「いや みやび なんだよ」
 
 
 
 
 
Rimg0038


「たくさん さいてるね」
 
 
「じつに みやびだね」

 
 
 
 


Rimg0032


「あれは なにしているの」
 

「わかものが おはなみ しているのさ せいしゅんって やつだよ」


 
 
 
 

Pict0045


「じゃあ あれは」
 

「ろうじんが おはなみ しているのさ」
 
 
「あれも せいしゅん?」

 
「うーん どちらかといえば わびさびかな」


 
 
 
 
 

Pict0084

「なにか おちているよ」
 

「やや! これは いんでぃあんの はねだ」

 
 
 
 

Indian


「いんでぃあん?」
 

「そうさ ここで いんでぃあんが おはなみ したあとだよ」
 

「なんだか どきどき しちゃうよ」

 
 
 

Pict0051


「ここは ふゆに ゆきだるまが いたところだよ」


 
 
 
 
 


Rimg0140


「ゆきだるまは かわいそうだな」
 


「どうしてだい」


 
 
 
 
 


Rimg0146

「だって ゆきだるまは さくらが みられないのだもの」

 
「そんなこと ないさ」
 

「どうして?」


 
 
 
 


Rimg0024


「とけた ゆきだるまは みずになって さくらのきに すいあげられて はなに へんしんするのさ」

 
「へえー」


 
 
 
 
 

Pict0023


「だから しろい さくらは ゆきだるまが へんしんした ものなのさ」
 

「そうなんだ」

 
 
 
 

Rimg0027


「はるって みやび だね」

 
「きみも わかるように なったかい」

 
 
 
 
 


Rimg0047


<おわり>

 
 
 
 
 

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はるを さがしに (かっぱとあひる その2)

 
 
Rimg0006


だんだん あたたかく なってきた

 
 

Rimg0124


ゆきだるまも もう いない


 
 
 
Rimg0013


でも はるは どこにいるのだろう

 
 
 


Rimg0118


まだ くる とちゅうかな

 
 
 

Rimg0116


それとも どこかに かくれているのかな

 
 
 

Rimg0014


あ あれは……

 
 
 

Rimg0020

 

「あひるさん こんにちわ」


「やあ また あったね」


 
 
 

Rimg0023


「あひるさん はるは どこにいるの」


「ちょうど よかった これから はるを さがしにいくところ だったんだ」


 
 
 

Rimg0027

「あ あれは なに?」


「いってみよう」


 
 
 

Rimg0031


「ああ これは ごにんばやしだよ」


「ごにんばやし?」


 
 
 

Rimg0029


「そう やかましい おとを たてて きのめを おこしているんだよ」


「ふーん」

 
 
 


Rimg0132


「あれは なに してるの」


「あのひとたちも はるを さがしているのさ ぼくらも いそがないと」


 
 
 

Rimg0140


「きに のぼって はるを みつけよう」


「おはなが さいてないね」

 
 
 

Rimg0151

「あ だれか おちている」


 
 
Rimg0155

「ああ これは さるだよ」


「さる?」


「うん さるが きから おちたんだよ はるがちかづくと よく あることさ」


「ふーん」

 
 
 

Rimg0159

「さるくん はるが どこにいるか しらないか」


「あっちに それらしきものが あったよ」


「よし それらしきものを さがしにいこう」


 
 
 
 

Rimg0069

「あ これは なに」


「これは はるの たね だよ」


 
 
 


Rimg0072


「はるの たね?」


「そう もんだいは これを どうするかだ」

  
 
 
Rimg0091

「あ あそこに なんか おちている」


 
 
 


Rimg0060

「これは なに」


「ついに みつけた これが はるの かみさまだよ」


「かみさま?」


「そう はるの たねを まいて かれきに はなを さかせているのさ これを ひなまつり というんだよ」


「ふーん」

 
 
 
 
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「もう いちまい おちているよ」


 
 
 

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「これは かみさまが わるい やつらに たねを ぶつけているところさ これは せつぶん ていうんだよ」


「ふーん」


 

 
 

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「よし ぼくたちも かれきに はなを さかせよう」


「ひなまつり だね」


「そうさ ひなまつりさ」

 
 
 

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「よし さっきの はるの たねを まこう」


「おにはーそと ふくはーうち」


「その かけごえは なに」


「これは ひなまつりの うたさ」


「おにはーそと ふくはーうち」


 
 

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「ほんとに はなが さくかなあ」


「まあ まっててごらん きっと ぼくの いったとおりに なるから」


「たのしみ だね」

 
「さるくん おちないようにね」
 
 

 
 
 

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〈おわり〉

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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発作的特別編 「ゆきのひ もりのなかで」

 

01

あさ めが さめると

 
 
02

そとには ゆきが ふっていた

 
 
 
03

ゆきだ

 
  
 
04


ゆきだ
 
 

 

05


ゆきだ


  

 

06


ゆきが ふってきた


 
 


07


あれ だれか  ゆきに うまってる

  
 


08


「さむくないの?」

「うもう きているから さむくないよ」

 
 


09


「じつは ゆきだるまを さがしているんだ いっしょに いかない?」

「うん いく」

 

 

10

「どうして ゆきだるまを さがしているの? 」

「それはね ゆきだるまを みつけないと はるが こないからだよ」

  
  

11


「あれ これは いったい なに?」

 
 
 
 

12

「ああ これは かたつむりだよ さむいから まるまっているのさ」

「ふーん」


 
 
 


13

「あれ あのひとは なに?」

「あれは おすもうさんだよ」

 
 
 

14


「おすもうさん かたくなって うごかないよ」

「それはね かんげいこ しているからさ」


 
 

15


「あれ あのものは なに?」

「あれは なまはげさ」


 

 

16


「なまはげ?」

「そう ゆきだるまの らいばるさ」

「ふーん」

 
 


17


「あれ あのひとは?」

「あれは だれかな おーい」


 
 


18


「あ なんだ そうじを しているんだよ」

「そうじ?」


 
 

19


「ほら ほうきを もっているだろう ゆきを はいて たいらにしているんだよ」

「どうして たいらにするの?」

「はるの じゅんびだよ」

「ふーん」

 
 
 
 


20


「ここは なに?」

「ゆきだるまが つかわなくなった いえだよ ゆきだるまの ぬけがらが あるだろ」

「ふーん」


  
 
 

21

「きもち いいね」


「うん」

  
  
 

22


「さあ しゅっぱつだ きみは ぼくの ぶんしんに のりたまえ」

「ぶんしん?」

「さあ ゆきだるまを さがそう」

「ぶんしん?」


   
 
 

23


「あ ゆきだるまだ!」


 
 
 
 


24


「これで ちゃんと はるが くるんだね」

「そうだよ これで はるが やってくる きみの おかげだよ」

 
 
 
 


26


「ゆきだるま も みつかったし そろそろ おわかれだ」

「ぼく さびしいよ」

 
 
 
 
 

25


「かなしまないで ゆうじょうの しるしに きみに とくべつな ちえの ことばを ぷれぜんとしよう あとで あけてごらん」
 
 
 
 

27

「きっと また あえるさ ちえの ことばを わすれないでね」

 
 
 


28


「…………」

 
 
 
 
 
 

29


「あひる さん……」


 
 
 
 

30

 
 


〈おわり〉


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